あいざわアセットマネジメント株式会社役職員ブログ

ここはどこ?私はだれ?税金はどこに納めるの?(ん?)

私の住む浅草も、1月の半ばを過ぎれば楽しかったお正月モードも、「きゃー^^久しぶりー」なんて黄色いこえが浅草公会堂周辺で聞かれることもこのご時世減ったように思うものの、一生に一度の大事な成人式モードも終わって、ただただ普通に忙しいただの観光地になっているのですが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。私は、あいも変わらず家に引きこもっては仕事をし、気づけば夜中、なんて日々の繰り返しです。

毎年この時期、そろそろというのは

さて、そろそろ2月が見えると毎年の繰り返しのイベント、確定申告の季節になりますが、私がぴちぴちの社会人になりたての時分なんざ、確定申告に喜んでいく、なんて記憶は全くありませんでした。税務署ってところはただただよくわからない怖いところで、12月に頂く源泉徴収票をふーんと一瞥するも、特段その意味など気にせずに、一緒にもらった12月の給与明細を見て、「おお、普段より多く」給料が貰えてる、でも社会人になる前のバイトの掛け持ちの頃の方がもっと稼いでたよなぁ、と、源泉徴収票なんて縁の無いない生活だったよなぁ、なんて無邪気に過ごしていました。そりゃ、誰も源泉徴収票の見方はおろか、税金がいくら取られて、年金や健康保険がいくらだ、なんて教えてくれませんし、バブル崩壊後のただただ意気消沈していた時分に今時のようなマネー雑誌に節税特集なんてものは皆無でした。まぁ、あっても医療費控除に生命保険の保険料控除、寄付金控除なんて大学か政治団体か、くらいなものです。

それが今では、マイナンバーに源泉徴収票、医療費控除にふるさと納税の領収書あたりを色々かき集めて税務申告して、さらに何ならマイホームを買ってローン減税しよう、とかマネー雑誌の意識高い系からそうでないムックまでコンビニでは年末に近づく頃に囃し立て、銀行に行けば確定申告で戻りが増えるから、って本質と関係ない理由で iDeCoを押し付けてきますから、携帯キャリアのショップに行くくらい何かを売りつけられるところとしての銀行に行きたくない、ってつい思ってしまいます。なんて書くといつも無理難題をお願いしてお世話になっている、近所の某銀行の行員さんに今度海外送金するときに「新しいブログ読みましたよ。変なこと書かないでくださいよー」とか言われるかもしれないのでこれくらいにしなきゃ。

年末調整と確定申告、情報の統合という観点での不思議

とはいえ、この年末調整と確定申告、ちょっと不思議じゃないですか?この数年でこそ、マイナンバーなんて知られる個人番号を書くようになったものの、会社にあれこれ出して年末調整をして、そこでもらった源泉徴収票をその後で確定申告で添付して提出すると、よほど間違っていない限り(というか、思うんですが、確定申告の書類作成って、国税局のウェブ上の確定申告書類作成サービスでほぼ通常のことが出来ちゃうので、世の中のソフトウェアとかSaaSでよく見る確定申告作成支援のあれっていらないと思ってるんですよ。。。)届け出た還付金ってそのまま払ってもらえるじゃないですか。あたかも書類の金額を何のチェックもしないで払っているくらいにも思いますよね。としたら、会社で年末調整のために提出した資料と確定申告の資料って整合性が取れるように誰か見ているのでしょうか。

実は個人情報保護は国家には通用せず

実際のところ、ちゃんと資料をつなぎ合わせた上に読み込んでいて、何かおかしいと税務署の方からお問合せのお電話がかかって来るんですよ。個人的に税務署からのお電話ってのを2回ほど受けたことがあるのですが、まぁよく調べてます。何を調べているかって、納税申告書類だけでなく、私の銀行口座の資金移動履歴までも見ていますよ。って、見たんかいっ、っていいたいですよね。プライバシーってのがあるんじゃないのか、って。残念ながら、国内外の資金移動については銀行や証券会社は一定の額の資金移動があるとその手続きをした銀行さんは支払い調書を税務署に提出する義務がありまして、それに付け加えて税務調査の名目でその一定額未満の資金移動に関する情報を取得することが出来るのです。ということで、まぁ、基本的に私たちの銀行や証券会社経由の資金移動等はいつでも丸裸にされていて「いやーん」って思うのですが、でも、その調査情報と納税申告書類をどうやって繋ぎ合わせているのでしょう。

関係ないけど、足立区って実は静かなところなんですよ

ちょっとした昔話になるのですが、私がぴちぴちの大学生になってすぐくらいの頃、世界最大のファストフードでの仕事からちょっと変わろうか、なんて思った時に、当時住んでいた東京は足立の中でも、少年犯罪検挙数が全国でも一番だった西新井警察署の管轄内にある、近所の図書館の仕事がある、と言って面接を受けたら採用になったのです。まぁ、その図書館は地域のコミュニティセンターでしたので、建物の中には図書館だけでなく体育館や貸し会議室などの入った区の複合施設でした。おかげで、図書館の受付をしつつ本棚に並んだたくさんの本を当時流行っていた村上春樹からジェフリー・アーチャー、シェークスピアまで読み倒せる、なんてわけにいかず、体育館の管理をしつつ片付けをしていたら、バスケをしにきた小学校時代の同級生にばったり出会うし、もちろんバイトのスタッフは中学校の同級生や先輩、近所に住んでいた高校の同級生、でも誰とも実は一度も口を聞いたことがなかったとか、まぁ、近所にもこんなに知らない、バイクの音なんかと縁遠い静かな世界があるんだ、と思ったのです。

図書館に学ぶ、本人確認の基礎

で、そこの最初の仕事が、図書館で本を借りるときに作ってもらう図書館カードの作り方の説明ついでに自分のカードを作る、というものでした。申込書に自分で自分の名前や住所、生年月日や連絡先を書き込んで、それをインターネットに繋がったWindowsで動くシステム、ってことは全くなく、図書館と区の施設の利用予約を管理する区のネットワークの一部にある図書館のユーザーの管理システムにしか繋がらない端末の新規カード発行画面を使って、自分で書いたカードの情報をタイプしていく、のです。で、その際に、まず同姓同名がいないか、なんて確認をするのです。もし同姓同名の人がいると、同じ人に多重でカードを発行していないか、住所を見てチェックをする必要があるからでして、そうですよね、カード1枚で2週間の間、本と雑誌を5冊、紙芝居の三セット借りられるならば、こっちの図書館とあっちの図書館とで、それぞれカードを作って、でも図書館同士がデータでつながっているからこっちのカードでもあっちのカードでも同じ図書館で借りちゃえば2週間で10冊借りられてラッキー、なんておかしいですからね。

Googleのない頃のエゴサとは

で、今でも覚えているのですが、私の名前って、まぁ、ありそうでそんなにない名前です。特に男性なら「しのぶ」ちゃんなんて、そもそもいうほどはいないでしょうし、実際のところ通っていた公立中学校の同学年、当時男女合わせて500名の中に同じ名前の女の子が二人もいて、男の子はもちろん私一人。だから、まぁ、鳥取県とほぼ同じ60万人の人口のいる足立区(なのに国会議員が足立区から単独で一人出せるかどうか。それに対して鳥取からは2名以上出てますからちょっと一票の格差がおかしいよね、って説明によく使います。)だから、同姓同名はいないだろう、と思うじゃないですか。なのに、いたんです。同姓同名が。でも、名前の漢字がちょっと違ったので私じゃないんだ、というのはわかったのですが、女の子で当時2歳。そりゃ別人ですよね。きっと、今頃さらに別人になるくらい大きくなっているでしょうけど、なんにせよ、おかげで私の初仕事である私の図書館カードは無事に作ることができ、人生初のエゴサーチも無事にヒットした、ということなのです。

日本中の「みやたしのぶ」さん、集まれー!

ということは、私の名前を音だけで同姓同名というのが、フェルミ推定的に1.3億人/60万なのでざっくり全国に200人ちょっといそうだ、と言っちゃえそうです。21世紀の今、Googleでエゴサーチをかけてみたら、まぁ、あれこれやらせていただいていることもあり、私自身が最初に上がってきて、あとは吉祥寺の美容師さんと横浜の和食のお店のオーナーさん、あとどこかの中小企業のウェブ担当しているママさん、とやっぱり女性ばかりですが、四人いることが分かりましたが、どうも漢字で同じ字を書く人はいないようです。まぁ、Googleに載っていない人だっているのですから、きっとあと196人いるのかもしれませんが、とりあえず、名前と性別、というところで今のところは日本で私のことを特定することは可能そうです。それなら、漢字で書かれた私の名前の書類は全部私の情報、ってことでいいか、というと、たまたま私の名前が今の所見る限りはユニークだから成立するというだけです。

同姓同名をちょっと算数すると

実際、私の高校の同級生と、最初に入った銀行の後輩に漢字で同姓同名が一緒、という男性二人が存在します。とすると、私では使えた「漢字の名前と性別」だけでは情報が足りないことが分かります。では、この二人の違いは、というと、まぁ片一方は国内有数の弁護士事務所のパートナー様で、もう片方は新進気鋭の富裕層向けビジネスのオーナー、と仕事は当然違いますが、もっとわかりやすいのが、年齢、ということは生年月日と、住んでいる住所、です。ちょうどこの記事を書いている週に私も誕生日を迎えて、未だむちむちの51歳、なのですが、当然、同じ日に51歳になった人は私以外にもそこそこいるはずで、1971年生まれがざっくり2,001,000人ですから、365で割った5,482人程度はいる計算になります。そこに同姓同名の人がどれくらい来るか、ですよね。同姓同名の人が一番多い、とされているのは「田中 実」さんで、全国に大体5300人いるそうなんです。これを365.25でわると毎日平均して14.5人の田中実さんが誕生日を迎えているのですから、必ず毎年一人だけ田中実さんがいる、とは限らないでしょうから、0人の年もあれば被っている年だってあるでしょう。となると、被った年には「漢字の名前と性別、生年月日」だけでもその人の特定が出来ないことになり、流石に同居までは起きないだろう、ということで住所の要素までラベルに貼ったフォルダーを全人口分作って、そこに書類を入れれば、国内にいる1億2000万人の特定とその税務情報(でも、年金の保険料支払い履歴でもいいですし、もっと怖い犯罪履歴でもなんでもいいのですが)の管理が可能になるだろう、と考えられます。

一旦ファイルを作っても。。。

とはいえ、例えばまだまだ夫婦別姓は完全実現してませんので、結婚して改姓することで名前が変わる場合も当然ありますし、諸般の事情で改名を家庭裁判所に申し立てて受け入れてもらえる人もいますし、もちろん住んでいるところを変えることは普通に出来るので、「漢字の名前と性別、生年月日、住所」で分けたファイルがその人の一生の情報を入れ続けることが出来ないことになりますし、一人の人間のためのファイルが複数できる事になってしまいます。どうしたらいいでしょう。

ということで、生まれた瞬間にユニークな番号をつけてしまえば、名前が変わろうが住所が変わろうが、DEI(覚えてますよね、Diversity, Equity and Inclusionですね)の世界ならではの性別の区分が二つで固定ではなく、また、アメリカ版のfacebookでは58あるそうなので、そこまでのファイルのラベル管理が拡張できなくても、これ一つで完璧に追跡可能になります。まぁ、人様は人それぞれなのだから、背番号をつけるなんて、とか、プライバシーが脅かされる、隠したい税金が隠せなくなる、など人それぞれの事情で嫌がるものではあるのですが、私が私である、ということを説明し、証明する、というのが「漢字の名前と性別、生年月日、住所」で説明するならば、ユニークな番号もまた私を説明できるもう一つの方法、ということを、まず理解する方が良いように思うのです。

私が私である証明、ってどういうこと?

じゃあ、ということで、「私」が「漢字の名前と性別、生年月日、住所」との紐付けだとしたら、次は私という個体が本当にその「漢字の名前と性別、生年月日、住所」を持っていることを証明する必要が出てきます。残念ながら、まだなかなか日本では刺青の文化が浸透しませんが、じゃあ、体に刺青で書けばいいのか、というと、刺青は好きな絵や言葉を選んで書けちゃいますし、私の義理の母が随分前に銭湯で出会った背中の絵がちょっと見えなくなった女性に「あら、薄くなっちゃったわねぇ」と怖いもの知らずで話しかけたら、数週間後に色鮮やかな絵とともにその彼女が銭湯に戻ってきた、なんて話を聞くと、その絵や色、当然文字もその本人の意図でなんとでも変えることができるから、体の皮膚の情報ではどうやら、難しいようです。とすると、その人の個体認識を一番しやすい顔写真(流石に足の裏やお臍の形の写真では難しいですよね)と、「漢字の名前と性別、生年月日、住所」を結びつける証明書を誰かがその責任で作って、みんながそれを間違いない、と言えるような信用力を与える必要が出てきます。まぁ、国内だと、公安委員会が作った運転免許証が一般的ですがこれはそもそも住民票の情報をもとに作られたものですし、前述の個人番号と紐づけて、市区町村が作成するマイナンバーカードも住民票の情報に電子証明書もついた顔写真の資料、として意図されたものです。とはいえ、これは全部日本語で書かれていますから、日本国内なら有効ですが、海外に行くとそもそも読んでもらえないし、日本政府などの信用力があるの?というのはハワイで1万円札が使えてもテキサス州では受け取ってもらえないのと同じような話です。

印鑑文化?署名文化?

また、本人のものであることとして証明してほしい、もう一つの国際的なものの情報が抜けています。それは「署名」です。日本なら、市区町村に届け出る「印鑑届」の印影がそれにあたるのですが、今だとマイナンバーカードで電子証明書がついていますし、このマイナンバーカードで印鑑届も取得可能ですね。でも、日本語の限界を超えて世界でも、となるとパスポート、になります。が、これには住所の情報がないですよね。

ということで、国内ではこれらのパッケージでなんとか私が私であることを証明できそうですが、海外で、となるともう一捻りが必要そうです。

なりすます側の技術だって上がっているので

そして、本人が本人であることを証明するものが一つだけだと、偽造してないか、超絶技法のメイクなどでなりすましていないか、という問題があるので、別の二つを使って証明してほしい、という話に最近はなってきています。まぁ、この辺りの偽造とかの対応がだんだん巧妙になってきているので仕方のないところでもありますよね。

という話をここまですると、なぜ、本人確認が必要で、そのために本人確認資料を複数求められるのか、ということが見えてきます。まぁ、ここまでは、KYC – Know Your Clientという観点でした。最近は、税務的な人格というのも説明を求めることが多くなっています。なぜか、というと、税金を適切に適切な場所で支払ってほしい、という政府の要望、でしかないのですよね。とはいえ、考えてみればこの本人確認をする社会インフラも税金を使って政府が維持しているのですから、その負担は等しくすべきだよね、という話にもなろうかと思います。

KYCで税金の話は実は切っても切り離せない

とはいえ、なのです。税務的な人格ってどういうこと、って話です。普通に考えると、日本に住んでいる日本国籍の私、というのは納税の際に個人番号を使って自分であることを証明して申告して納税するわけですから、全てが国内で閉じていて何の問題があるの?と思いますよね。例えば、あまり考えたくない話ですが、米国籍の人が日本に住所を持ち、銀行口座を持ってシンガポールの会社を通じた現地の事業に出資している、なんて話を考えてみましょう。シンガポールでの事業に対しては現地で法人税などを掛けますがその超過収益をその会社の配当として支払われたら、日本在住なので日本の所得税の一環として納税がされることになります。でも米国の永住権を持っているので全世界での所得が米国への納税対象になります。としたら、この人にとって、この瞬間、納税義務国はどこになる、のでしょう。ざっくりいえば、在住の日本と永住権を有する米国と二つ存在することになります。なんだか不思議ですよね。似たような話で、アメリカに毎年31日以上旅行で滞在を繰り返して、三年間で合計183日以上米国にいるカウントをされると、日本人で日本に住所があって納税義務があっても米国税法上の居住者になって全世界での所得が米国に対する納税義務対象になるそうです。ということなので、日本人ですと国籍は一つ、だから税務上の納税義務国もひとつ、とは限れない、ということなのです。

この話、自然人から法人に横展開?

ここまでは自然人、ようは私たち人間の話でした。これがファンドのビークルやファンドに投資する法人、という観点になるともっとややこしい話がやってきます。なぜかって?ファンドのビークルとか法人は法律上の人格が存在しますが、自然人のように自らが判断することが出来ません。いわば、その法人を自然人の意図で活動をさせるのですから、その法人を操ることのできる自然人の利益のために活動している、ともいえて、ということは究極的にはその法人を操れる自然人とはどういう人なのか、を知る必要が出てくる、のです。

法人はご飯を食べないし旅行にも行かない。だから

よく目にする株式会社なら、そのオーナーである株主が最終的な利益を手にすることになるので、その株主とその関わり、言ってしまえばどれくらい議決権と呼ばれる会社をコントロールできる権利を持っているか、まで見る必要がありますし、株式会社を動かす責任があるのは取締役ですので、その人も見る必要があります。当然、先ほどの「漢字の名前と性別、生年月日、住所」に相当する、「会社の名前、設立日、所在地」も法人を特定する情報になるのですが、これで面白いことが一つ。私の会社は「株式会社スローステップス」なんてことでファンド関係者の間ではちょっとは知られた怪しい会社、なのですが、最近、「Slowsteps 株式会社」と言って金融系のご相談とワインの試飲会を行なっているという会社さんがいらっしゃるそうです。名称が似ていますが、設立した場所が異なるところであれば会社の名称の登記が可能なので、こういう同姓同名な話が起きてしまうそうです。まぁ、あんな怪しい会社の名称を真似して何かいいことがあったか、もしこの記事を見たら連絡して教えてくださいね。

気づけば、法人になっても、この特定することと、その利益を誰が得るのか、というもう一つの観点で知ること、というのが大事になる、ということが見えてきたと思います。とすれば自然人のように納税義務国がどこなのか、というのもテストする必要が出てきます。

SoW とか SoFって聞いたことあります?

さらに、最近では、ファンドに投資するときには本当にファンドに投資できる資金をどうやって作れるのか(Source of Wealth:富の源泉)、また今回の投資資金はどういう背景で出てきたのか(Source of Funds : 資金の源泉)(もしくは犯罪等でできた泡銭かどうか)というのを細かくテストする傾向にあります。これはむしろFATF- テロ支援金融への対抗策やマネーロンダリング対策の目的が大きいですが、その人の金融資産やリスク耐性度を知る上でも大事で直接的な質問ともいえます。

まとめ – KY+TCの根っこの話だったのですが

ということで、今回もなし崩し的にファンドに投資する、銀行口座を開設する、取引を開始する、というときにこと細かく聞かれる AML/KYCというのがなぜそうなっているのか、という、これまた弊社グループの研修会のネタだしに少しじっくりお付き合いいただきました。こうしてみると仕方ないなぁ、と思いますが、とはいえ、証拠を出せ、の証拠の要求度合いへの手間が重いので、誰もが辟易しているのは正直なところです。でも、これをちゃんと出来ないと、残念ながら悪意を持った人による金融システム利用、という厄介な問題が発生するので、ここは耐えて対応するほかない、としか言いようがないお話なのです。しかも、世界中、あちこち要求する基準や考え方が微妙に異なるので一つとして同じものがない、というのも事務をこなす上で面倒極まりないのです。というのも使い回しが効かないのです。

本当にこの数年、この作業を繰り返しし続けています。年間20回以上やっていくと慣れによる麻痺が起きている、と実感します。正座して足の痺れを感じなくなる、あれです。おかげで私なんざもう引きこもって家から動けないのですが。。。

お後がよろしいようで。

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