テニスを楽しむ秘訣とかけて、証券決済と解く。そのこころは。。。

私の住む浅草も、桜のピークも過ぎて4月に入ったとはいえ、桜を愛でるのか、桜をネタにして桜餅を求めるのか、それともただ単に春の暖かい空気感を楽しむのか、まぁ、いずれにせよ人の往来も増えて冷たい春雨が降ったとしても春を感じるようになりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。我が家では、気づいたら仕入れたネギがこんな感じで育っている横で

ねぎのエコロジカルな保存法

私は、といえば、このところずっと手掛けて来ているセカンダリー戦略3号ファンドのローンチ、特に一番手間と世話の掛かる銀行口座開設に大事な最初の投資家さんを受け入れる手続きのところの最終段階にあるのですが、それと並行して複数の(しかもなんでしょうね、常にそういう言い訳ではあるのですが)急で大事な投資案件の契約回り、と忙殺されておりました。でも、それ以上に大事なのが、弊社グループの社内報の最終ページにデカデカと顔写真付きで出てしまったテニス部の立ち上げ、とあいも変わらず落ち着いた平穏な日々とは程遠い日々に追われております。なんでしょうねぇ、計画性がない、というのか、どれもが急に見えるけど実際は対話の積み上げで生まれるご縁が途切れることのないというのは、ファンドを運営する、という意味で二番目に大事な「投資をする」という意味ではいいことではあるのでしょうけど。一番目は何かって?まぁ、それはさておき。

アイザワ証券グループテニス部、はじめました

さて、立ち上がったアイザワ証券グループテニス部。社内報によれば実業団にも参加、なんて書いています。って、自分でもちゃんと原稿の時点で読んでいますが、今のところ、東京都実業団リーグでは10部まであるものの、その10部には10くらいのグループがあるので、仮に東京の1部を目指すなんていうと、どう見ても道は遠く、かつリーグの上の方はといえば大学を卒業したての若い力を継続的に集めて日々チームを維持・向上しているような出来上がっているようなところばかり。弊社グループテニス部は、と言えば私に社長に、とピチピチとは言え50歳をとうに超えた二人をまず軸に、これからチームを作っていこう、って感じですから、合併して1年をやっと過ぎた弊社の会社運営同様、これからを楽しみに見ていてください、というところです。あ、練習場所とかユニフォームとかの都合でスポンサーを絶賛募集中です!(って、これ、有価証券の募集じゃないから金商法上大丈夫ですよね?)

そういえば、そもそもテニスってスポーツ、ご存じですか?

まぁ、テニス、のといえば、私のことをご存知の方ならばご存知、知らない方は当然知らないでしょうけど、テニスに関わっている期間だけ見ればもう30年も超えてしまい、下手の横好きではあるものの関わっている時間が長い分だけに、仕事の話以上に、話だすと色々と語ることは多いのですが、まずはこのテニスをご存知ない方にちょっとご説明するならば、テニスというのは、簡単に言えば、だいたい直径6.5センチ程度の手のひらに収まるかどうかってサイズのボールをラケットなんて道具を使って、程よいくらい遠くにいる相手のところに飛ばしては、それを往復させるラリーをして楽しむスポーツです。野球なんかですとキャッチボールが基本でボールをちゃんと相手にいるところに投げて、飛んできたボールを受け取って、なんてするわけですが、テニスの場合は、飛んでくるボールを取って止めることなく、手で直接ではなく長さ27インチ、ざっくり69cm程度の長さのラケットを使って、自分の手元からざっくり60cmくらい離れたところの網目の部分に当てるようにラケットを振って、ボールを飛ばすのですから、振り方ひとつ、立つ位置ひとつちょっとずれるとあさっての方向に直ぐに飛んで行ってしまいます。道具を使わずにキャッチボールのように、ボールを投げて、受け取って、とした方がまだ自分の意志により近い形で相手とのやり取りを出来るんじゃないか、と思いますよね。まぁ、そもそもボール投げひとつ取っても体を自分の意志通りに100回やったら100回同じようにできるか、と言えば実際のところはそう簡単な話でもないのですが、それをさらに道具を使う、という難易度を上げることを楽しめるかどうか、がまぁ、スポーツの楽しいところ(もしくは、なんでも面倒に思う人生のつまらない御仁にとっては、面白くもなくハマれない事情)ではあります。

テニスの秘訣、教えます

じゃあ、そんなラケットとボールを使って、相手とラリーをする秘訣はなんでしょう。初めてテニスをする人にとっては、相手がとてもうまくて、どこにボールが飛んで行っても拾ってボールを返してくれること、返してくれたボールは、どれも同じスピードで、同じフォームで打てるように、自分の立っているところに打ってくれること、しかも同じペースで繰り返しできること、です。要は、アルバート・アインシュタインも(テニスのために言った言葉ではないのですが)言っています。「同じことを同じようにしたら、同じような結果になる」ので、同じことが同じペースで繰り返しできるようにすればいいのです。

まぁ、言葉で書くと簡単そうに見えますが、テニスで有名な漫画、「エースをえらえ!」のなかで有名な言葉に「この一球は無二の一球なり」なんてのがある通り、どんなに同じように飛んできているように見えるボールでも、微妙に落ちるところが違えば、跳ね方だって違いますから、自分にとって打ちやすい場所、というのが微妙に変わってきます。なのでいかに自分の打ちやすいところに(もちろん走って、止まって)立って、同じ向きで、同じ振り方を出来る様にするか、が大事になってくるのです。なので、「テ」ニスはどうもラケットを振る振り方やラケットの性能のことに注目されやすいのですが、本当は「足」でボールと自分との距離感がより大きな要素(そりゃそうですよね、ボールから遠く離れたところで振ってもラケットに当たることはまずないのですから。。。)になるので人によっては「アシ」ニスだ、という人もいらっしゃいまして、まぁ、ちゃんと走って止まって打って、を繰り返せばいい運動ですので終わった後の水分は(まぁ、私は諸般の事情で控えていますがビールなんて特に)美味しく感じるでしょうね。

証券決済の秘訣、教えます(?)

さてさて、こんな風にスポーツにおける動作を分解して考える作業、というのは、実はビジネスでも使えるのでして、ファンドの世界で一番興味を持たれるのが、資産取得(と売却)のところで、特に金融の世界にいない人にとっても、前回のお金の行き来の次にわかりやすいのが「株」の売り買いのところでしょう。今ですとお手軽に、証券会社に(といって、弊社グループの証券会社のリンクを貼っていますからね。その先で何をしなければいけないかは、わかりますよね)オンラインで取引できる口座を作ってそこに資金を銀行から送金して移動すると、その資金を元手に、この会社の株式を100株いくらで買う(もしくは成り行きなんて言って、この瞬間についた価格で買う)と、オンラインでオーダーすると、自分の発注した100株いくら、というのが、その会社の株式の売り買いのボードに上がって、売り買いのオーダーの順序とか価格の都合で取引が成立すると、取引の成立した日を含めて3営業日後(なので、月曜に取引が成立したら水曜に)には自分の証券口座ではその取引の取引代金がなくなって代わりにその会社の株式が100株を保有している、という状態になります。

でもちょっと待ってくださいね。とある会社の株式を100株買った、ということは、誰かさんがその株を100株売ったから買うことが出来たのですが、誰から買った、ってわかりますか?さらっと、「その会社の株式の売り買いのボード」と書きましたが、これってどういうことでしょう。

取引の中央集中化という効率化

取引所での株式の取引というのは、いわば、売りたい人と買いたい人の注文を取引所に集中させることで効率的に引き合わせることがひとつの目的です。考えてみてください。取引所がなかったら、この株買ってくれませんか、売ってくれませんか、って証券会社の中で見つけたり、他の証券会社に電話しまくったりして探す、という作業がひっきりなしに発生することになります。しかも、取引する株式は国内企業だけでも今や3000以上あるので集中化しないと引き合うことができたはずなのに出来ないなんていう機会損失が多発してしまいます。他方で、この取引所を介して取引をすることは、株を買う、売る、という行為の相手を取引所と考えて行うことが出来るので、決済の相手方が、テニスのラリーで言うところの上手でなんでも打ち返してくれる人のように、確実に決済できる信用のある人になるのです。もし、取引所で「A証券会社に口座を持っているXさんとB証券会社に口座を持っている YさんとのS株式100株の注文が出来ました」と引き合わせることだけやって、あとは決済も当事者で、なんて、お見合いのあとに「あとは若い者同士で」みたいに、任せっきりでやったら、見ず知らずの人と本当にお金と株式の交換ができるのか、って不安と事故しか起きないですよね(実際、それで私の知人の引っ込み思案の知人が何度となくお見合いを繰り返したことか。。。)。

ということで、実は、取引所での株式の取引、というのは、どの取引も同じように、同じペースで出来る様に、株式を共通規格に合わせるようにしているのと同時に、取引の情報(まぁ、取引の売りと買いのオーダーですね)と決済を集中化することで、より効率的に取引ができるようになっているのです。あれ?なんとなく前回のお金の流れの話に似ていますよね。

取引情報と決済は別ですから

ちなみに、取引所で取引が成立した株式の決済ですが、取引所で行うのではなく(そうなんです、取引所は取引だけ扱うんです)、その取引情報を一括管理している日本証券クリアリング機構(JSCC)に証券会社が証券口座を持ってそこの間で株式の残高の付け替えをおこなって、精算業務を行い、実際の個別の株式の保有管理については、証券保管振替機構(ほふり)で名義書換えを行うことで受け渡しを行い、代金は、と言えば、その日の証券会社ごとの売り買いの合計額を差し引いたネットの売買代金を日本銀行を通じて取引所と証券会社との間で行い、その証券会社とそのお客ともその日に決済するネットでの金額を証券口座とか、それとも執行した証券とカストディとの間で決済するかは個人取引かファンドのような法人取引かで変わってきますが、そこで片付く話になります。
ちなみに、そうなると、取引所と証券会社との決済に関する信頼関係という問題が出てきますので、証券会社は取引量などに応じて証拠金を取引所に差し入れていざという時の決済失敗の場合の準備をしています。個人が証券会社で取引するときに事実上売買代金全部以上の額を証券口座に置いていたり、信用口座で保証金を積んで取引しているのと同じですね。

このように取引量が比較的多く見込まれる上場株式や取引所取引の先物、国債などは、このように取引の集中化と同様に決済も取引所を相手にした形にすることで取引相手の信用リスクを考えずに取引できるインフラに乗って取り扱うことが出来るのです。これのいいことはもちろん、売買相手が個人であっても、法人であっても、証券会社等を通じて発注する人ならば誰でも取引に参加できるようになる一方で、取引の決済に対するリスクが本来はまちまちであっても最低限ちゃんと決済できる程度の条件(要は、買った代金をきちんと支払うだけの資力を持っている、もしくは売却する証券がその人の名義で必ずあって受け渡すことに問題がないこと)を持っていれば参加できるのと同時に、取引所が相手なのでその決済も間違いなく出来る前提で決済ができるという安心感がある、ということなのです。

集中することで起こるリスクは当然あるのですが

そのおかげで、なのですが、今時のように多種多様な市場参加者が参加するとどうしても起こり得る、リーマン・ブラザーズの時のように支払い能力がなくなったり、ただ単にスケジュールをすっぽかした、など多種多様な誰かさんの未払いを引き金に発生し得る、連鎖的な債務不履行が発生することが、先に述べた証拠金のおかげで理論上はない、のです。そのおかげで、先ほど挙げたような株式(広い意味で ETF/ETNやJ-REITも含みますよ)や国債、取引所取引の先物のようなものだけにとどまらず、スワップのような個別性の高い金融派生商品のうち一定の標準化のルールに乗っているシンプルなものも集中決済の対象になってきていますし、最近ではその延長で外国為替取引も一定の取引サイズなどの条件を満たすものは集中決済の対象になってきています。

集中取引は株だけにとどまらず

また、債券についてもユーロ債と呼ばれる、例えば、日本円の債券を日本国外で発行して世界中の金融機関や機関投資家が取得すべく、参加しているような証券市場の債券についても、前回のSWIFTの設立母体となったセデルとユーロクリアがそのようなユーロ債における JSCCとほふりと、場合によっては資金移動までの役割を果たしています。そのため、ユーロ債を発行する時にはこれらの国際証券決済機構で認識されるように ISIN (International Securities Identification Number)を割り振ってもらう必要があって、よくこれと間違われるのが、米国やカナダの決済機構であるDTCでの認識番号の CUSIP (Committee on Uniform Securities Identification Procedure)番号ですが、ISINの方がより大きな概念なので米国の証券のCUSIP番号がそのまま ISINになっている、英国だと SEDOL (Securities Exchange Daily Offering List)がISINに使われている、的なややこしい豆知識がたくさん出てくるところです。また、この世界になってくると、売れているミューチュアルファンドなどにもISINが割り振られているのでユーロクリアで決済できちゃう、という芸当まで出来るようになってくるのです。流石に、ISINを持ったファンドを作ったことはありませんが。。。

共通規格もなく、取引集中出来ないのが低流動性資産?低流動性資産だから共通規格にならない?

さて、ここまでは、それなりに流通が前提となるように作られた有価証券の決済方法の裏側をザクっと説明しました。こう考えると、有価証券の取引って簡単そうに見えますし、そのインフラがあるのだから、全部載せちゃえばみんなで売買できるようになるからいいんじゃないの?と考えてしまいそうです。

ですが、大体、国内の株式会社をはじめとする企業は400万社程度あるそうです。毎年2.5万社くらい廃業しては10万社ほど設立されるそうです。で、平均的な寿命が1990年くらいには30年なんて言われていたのがどうやら23年程度らしく、1年生存率が40%、5年で15%、10年で5%となんて数値もあるくらいです。会社の寿命が尽きる時、というのは資金が尽きた時、という意味ですから、黒字で事業をし続けるのがどれだけ大変か、という意味にも取れますが、そうなると、取引できる企業というのがなんでも取引可能、では紙切れになる都合もあり、なかなか面倒なことがあちこち起きそうに見えてもきます。

株式、そもそも売りたい?売れない?

考えてみると、財務諸表をしっかりと作って、青色申告が出来るようにする、というだけでも実は手続きも手間ですから、家族経営の会社なんかですと、人さまに見せられる財務諸表がない、向こう3年間の中期経営計画どころか来月の売上見通しなんて。。。という会社も相応にあって不思議はありません。さらに言えば、そのような家族経営の会社から弊社のような企業グループにある会社ですと、売り買いできても売る必要のない会社というのもあります(というか、愛想を尽かして売りに出されても困りますが。。。)。まぁ、元々会社の株式については上場企業でない限り取締役会や株主総会での譲渡承諾なしに売れないものですので、仮に売ろうとしてもそこでの譲渡承諾が得られずに終わることだってあり得るのです。

いわば、みんながみんな売りたいわけでもない、し、売り物になる程度に色々と財務関係とか法務関係を綺麗にするコストだってかかる、のです。

株だけではく、ファンドだって少人数ならば

ファンド持分だって似たようなものでして、ファンドですから投資家への報告の資料はそこそこ揃っていそう、と思われがちですが、ファンドと会社経営なんて、まぁ、私の髭と同じで、人目を気にしなくなるとまぁ、ひどいものです。人に見せられない、説明がつかない、だって仲間内だから適当に説明するから良くね?くらいになると、中に何があって、どれくらいの評価で、なんて準備する手間すら惜しまれてしまう。それも回収期間が終わって期間延長すら終わって精算期間だけど資産の売却に時間がかかっている、なんていうと監査すら入らないなんて。。。もう困ったものです。

正直、常に前回と違うことしか起こらない低流動性資産の決済

そうなってくると、株主や投資持分の保有者の管理とか、当然お上品で敷居が高い信託銀行のような外部に委託するコストなんて掛けられない、だけど、総務担当がいてちゃんとやっているわけじゃない、で資料がぐちゃぐちゃになってよくわからない、なんてことになり得るのです。まぁ、ここまで書くようなケースは家族経営の会社などのセカンダリーの取引で出てくるような売り買いの世界に出てこないもの、だと思いますが、そこそこちゃんとして成長を目指そうとする企業さんですと、株式に付帯して、株主間と経営陣との間の取り決めを記録する株主間契約なんてものが存在して、株の譲渡があるごとに、株主が入れ替わるわけですのでその株主間契約の当事者変更をやってみたり(ええ、お陰様で先日もその都合で28枚ほど契約書にサインをするハメになりました)、そうかと思えば、大型の投資家さんが入ると、それまでの条件がガラッと変わるような提案をしてきたり、と株式の譲渡単体でも手間なのに、その他の契約や取り決めなどがたくさん襲いかかってくるのです。

それって証券の決済とどう関係があるの?

そう思いますよね?もちろん、ありありです。譲渡契約の中に、資金決済の条件として、あの株主間契約の巻き直しと、なんて、入っていたら、契約締結したことを確認してからじゃないと資金の送金ができなくなります。買いボタンをクリックしてT+2で自動的に決済が出来るなんて世界ではないのです。しかも、株式や投資持分の所有権を証明する名義書換えも、発行する会社さんがするのか、そこが証券事務をお願いした信託銀行なのか、など会社さんのステージによってもまちまちですからあらかじめ手続きと共に把握する必要が出てきます。

当然送金は取引当事者で直接ですから、送金先の指定の間違いとか、間に入っている銀行さんの送金能力(その日が25日で皆さんの給料日とか毎月の請求書の支払い日などが全国で集中した日だったら。。。)とか、色々な都合で送金が午後ギリギリになる、それまでみんな肝を冷やしながら着金確認を待ち続ける、なんてことが低流動性資産の雄、不動産取引だとそこそこあります。不動産のクロージングの時は、売り手、買い手、買い手のレンダー、その司法書士など、みんなで銀行の狭い会議室に朝から集まって、「まだ着金確認できませんねぇ。今お金はどのあたりでしょうね。富士山あたり通過してますかねぇ」なんて喋りで間を持たせるスキルが重宝される、なんてことが往々にしてありますが、ファンド持ち分でもちょいちょい起こって「お金は今どこだー(それこそ、本当にSWIFTの海のどこかで迷子になっている)」なんて大騒ぎするのです。

そうなってくると、もはや取引の共通化、なんて夢のまた夢、ってことになってしまいます。

まとめ

ということで、証券決済の基本は、テニスのダブルスと同じくセオリー重視のセンターにまとめることで、左右に散らしてカウンターのパスを打たれるリスクを増やすことなく、相手の返すコースをいかに減らしてパートナーにポーチできっちり仕留めてもらいやすくするか、が勝負になる、ということです。

アイザワ証券グループテニス部、見参!

ん?いきなり話が高度になったって?なんか、いい感じにお後がよろしいようで。