第255回 < 地方金融機関向け市場運用実務研修の実施 >

年初から関係者で企画を練ってきた、地方銀行の市場担当者の方々をお招きしての市場運用実務研修をようやく実施することが出来ました。2週間にわたり、6日間の研修内容で、お越しいただいた銀行の市場担当者の皆様方、実施に向けて企画、運営に携わった多くの方々に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

企画を思い立ったのは昨年のことですが、幾つかのきっかけがありました。一つは、当社自身の地方金融機関とのお取引が増加しており、日頃からお客様としての皆様に何かご恩返しができないかという観点です。当社の営業担当役員からも、お取引先の若手行員向けの研修形式のものを当社で運営できないだろうかという提案がありました。ほぼ同時期に、長年同業でお仕事をさせていただいており、現在銀行勤務の方と、独立系投資運用会社の社長と意見交換をしているうちに、3社共同で行員研修を企画できないだろうか、という話になりました。

年代や場所は異なりますが、3名とも銀行出身者だったということもあり、各金融機関における市場担当者の育成や研修制度の恩恵を受けてきたことも大きな要因だったと思います。当時、新入行員として、右も左も分からない中、銀行実務の場では、隣の先輩方から、理論と実践についてそれとなく教えてはもらっていましたが、体系だった勉強ということになると、なかなかまとまった時間を取れずにいました。そんな中、私が当時勤務していた三和銀行では、「市場本部導入研修」という名目で、3ヵ月間、行内の実務者や研究者のボランティアのもと、市場関連の勉強を高密度でさせていただき、その後、市場各部門をローテーションしながら実務を勉強できたのは、今思い出してみても、とても恵まれた環境だったと感謝しています。

そのような思いもあり、今回の研修実施に向けていくつか考えたことがありました。【1】参加する金融機関担当者の皆様に本当にお役にたつものであること。【2】数回で終わらずに、5年、10年と継続する息の長い研修制度とすること。【3】理論と実務のバランスの良い内容とすること。【4】プログラムは時代に応じて変化させ、当初携わった3社だけでなく、多くの市場関係者が参加する場になること。【5】参加者同士、関係者の皆様が義務感からでなく、気持ちよく参加、運営を行い、関係が人脈として長年の財産になりえること。等です。

特に、5年、10年と継続する息の長いプログラムにするためには、最初の企画が重要になると考えていました。そのため、第1回目の実施に向けては、関係者が数ヵ月にわたり、週に何度も顔を合わせて議論をすることになりました。先日第1回目の研修を終え、参加者の皆様からのフィードバックを頂戴して、運営に携わった我々関係者は少し報われた思いになりました。実施に伴い大変お世話になりました、各大学の教授、関係者の皆様、忙しい実務の間を縫って、企画運営に力を割いてくださった皆様に、あらためて、この場をお借りして心より感謝申し上げます。