白木信一郎の「投資運用苦楽」

第331回 < 米国東海岸の公共交通機関事情 >

2019年9月下旬に短期の米国出張に行ってきました。ニューヨークとシカゴの2都市を訪ねる出張でしたが、米国時間で水曜の昼から土曜の朝までの実質3日間程度の短い滞在となりました。到着当日にはコネチカット州スタンフォードの先の運用会社にも訪問することになったので、今回、どのように移動するのが効率的で、コストパフォーマンスの観点からも良いかも考えてみました。

東京からニューヨークに移動する際、最近は、羽田発でJFK国際空港に到着して、車でマンハッタンまで移動することが通常でした。しかし、今回、よりによってニューヨークで国連総会が開催されている期間中に重なってしまっていました。車でマンハッタンに入るのはかなりリスクが高いと判断しました。そこで、調べてみると、JFK国際空港から空港内を走るAir Train(エアートレイン)に乗って、ジャマイカ駅まで移動し、そこからLIRR(Long Island Rail Road)に乗り換えると、マンハッタン西側のペンシルバニア駅まで40分くらいで着くことができるようです。米国の電車としては本数も多いですし、時間にも比較的正確な様子で、便利な交通機関だと思います。今後は、通常時もこの方法でマンハッタン内の目的地に向かうのが良い方法だと思いました。

このときは12時間のフライトと入国審査、短い鉄道の旅を経て、だいぶ疲れてきましたが、マンハッタン内でひとつミーティングを挟んで、すぐにコネチカット州に移動です。前回はグランド・セントラル駅からでしたが、今回はペンシルバニア駅から米国の全米鉄道旅客公社、つまりアムトラックを使ってスタンフォード経由で現地に向かうことにしました。アムトラックは西海岸での移動などでは、大幅な遅れや欠便など何度か痛い目にあっていますが、さすがに本数もそこそこあるメインの路線のひとつ、ビジネスマンもよく利用する路線なので大丈夫だろうと高を括ったのが大間違いでした。10分遅れの表示から始まり、20分、30分と遅れが拡大し、最後には1時間近い遅れに拡大です。時間には余裕を見ていましたが、訪問先に若干の遅刻を伝える羽目になりました。

今回利用した、ニューヨークからボストンに向かうアムトラックは、いわゆる北東回廊路線として、他の貨物列車を優先する路線に比べて比較的正確な運営をするとの認識でした。しかしアムトラック、侮れません。その後、スタンフォードでメトロノース鉄道のニューヘイブン線に乗り換えるのですが、こちらではスタンフォードからの短距離区間の発着時刻が随時変更になったり、当初表示されているプラットフォームと異なることもあるため、掲示板から目が離せず、まったく油断ができません。目的地に到着したときにはクタクタになってしまいます。多少の渋滞を覚悟しても、やはりアメリカは車での移動が基本だということを思い知らされます。

その翌日は、マンハッタンでのミーティングを終えた後、夜半にシカゴに移動です。シカゴは、昔と比べて、地下鉄の安全性が断然に増したように思っているので、いつもオヘア空港からはブルーラインで市内に入るようにしています。この日、ニューヨークのラガーディア空港からシカゴのオヘア空港までの飛行機の出発が2時間以上遅れ、予定より大幅に遅い時間の到着となりました。頭もボーっとしていたせいもあり、もともと考えていたとおり地下鉄で市内に向かいました。しかし、真夜中になると、さすがに途中駅では往年の物騒な雰囲気もないわけではなく、この時間は多少コストがかかってもタクシー移動をお勧めいたします。

そんなこんなで、今回のニューヨーク、シカゴの短期出張は公共交通機関をフル活用して乗り切りましたが、いつにも増して疲れる出張となりました。次回は、このあたりの交通機関の利用に慣れた方々のアドバイスを頂戴するなど、もう少し現地の移動手段について勉強していきたいと思います。