白木信一郎の「投資運用苦楽」

第326回 < 筋肉痛について >

8月に、前回がいつだったか思い出せないほど久しぶりに短い距離ですがトライアスロンの大会に出ることになったため、直前になってあわてて準備をはじめました。ウェットスーツはゴムが劣化して一部破れているので使えず、ロード用のバイクはベランダに長いこと放置してあったので、今回の大会に使うのは不安です。調べてみたところ、ウェットスーツもロードバイクも手頃なレンタル品があったので、今回はこちらで済ませることにしました。一旦、道具問題については解決したことにしましたが、問題は中身です。

最近、テニスなどはしていましたが、きちんと走っていませんでした。こちらも慌ててランニングを始めましたが、早速ひどい筋肉痛に悩まされています。走っている最中から筋肉痛になり、これが翌日になってもとれずに長引きます。太ももだけでなく、腹筋も筋肉痛になっており、日常でも歩きにくいことこのうえありません。このところ、テニスなどで体を動かしていたつもりでしたが、走る体がまったく出来ていなかったことが分かります。

そういえば、なぜ筋肉痛になるのでしょうか。だいぶ前に、筋肉が疲労して乳酸が溜まるのが筋肉痛の原因だと聞いた気がしますが、なぜ乳酸が溜まると痛くなるのか、などと何の役にも立ちそうも無いことを考え、少し調べることにしました。調べてみると、どうやら最近の研究では、乳酸は筋肉痛には何の関係もないことが分かったようです。今では「運動によって傷ついた筋線維を修復しようとするときに起こる痛みである」という説が有力となっているようです。

医薬品会社の説明を見てみると、「普段使わない筋肉を突然使ったり、同じ筋肉を使いすぎたりすることで、筋肉を構成している線維(=筋線維)や周りの結合組織に微細な傷がつく」「損傷した筋線維を修復するために白血球を中心とした血液成分が集まる」「このとき「炎症」が起き、刺激物質(ブラジキニン、ヒスタミン、セロトニン、プロスタグランジンなど)が生産され、筋膜(筋肉を包んでいる膜)を刺激する」「それが感覚中枢を介し痛みとして感じられる」という記述がありました(第一三共ヘルスケアホームページより)。

なるほど、運動不足で腹筋を含めて筋肉が弱っていたところ、突然長距離を走ることで筋繊維が傷つき、その回復時の炎症が筋肉痛の原因だとわかりました。ところで、たまに耳にする「超回復」とはなんでしょうか。イメージとしては、筋肉痛を我慢して運動をすると筋肉が発達してなにやら良い効果が得られるような気がします。こちらも調べてみると、「筋繊維が損傷すると、身体は修復作業を開始し、次回同じストレスを身体が受けても耐えられるようにと、損傷前よりも少し強くする。同じ刺激がきたときに、より少ない痛みや、より少ない疲労で済むように、あまり筋肉が硬直しないように、身体を準備する。これが超回復と呼ばれる現象。」(米国公認アスレティックトレーナー 山口淳士氏)とありました。さらに、筋肉を強化するためには、筋肉痛を我慢して運動することは逆効果で、筋繊維の損傷が回復するまで休養が必要とのことです。

個人差はあるようですが、適切な栄養補給と睡眠をとっていれば、24―72時間で超回復期が訪れ、そのタイミングで再度筋肉に負荷をかければ、強い筋肉が作れるということのようです。どうやら、筋肉痛の治りかけのタイミングで運動をするのがよさそうです。本番までの時間がとても限られている中ですが、久しぶりのトライアスロンの大会前に少しでも筋肉の調子を整えるようなトレーニングをしてみようと思います。