第311回 < 年末の金融業界の話題に対する雑感 >

年末を控えて、さまざまな金融機関やメディアが来年2019年の景気についてコメントするようになりました。この時期に来年を占うというのは年中行事のようなものですが、2019年以降についての話題で頻出するのは、(1)これまで世界経済を大きく牽引してきた米国での金利引き上げの速度と景気の […]

第296回 < 日銀のETF買入れについて >

日本銀行が2013年4月に導入した「量的・質的金融緩和」と2014年10月の拡大によって、マネタリーベースの増加、国債の買入れとともに、ETFとREITの買入れが行われました。ETFについては、当初年間1兆円の買入れが、3兆円になり、現在では6兆円となっています。2018年2月時 […]

第245回 < 今回の市場下落局面での対応 >

2012年年末の現安倍内閣発足以来、大幅金融緩和を援護射撃として、米国市場とも歩調を併せて上昇してきた株式市場が転機を迎えています。市場変動性の高まりについては、昨年夏頃から警戒感を高めてきました。米国金融政策の変更や中国経済の構造的変化等、大きな環境変化が金融市場に影響を与える […]

第226回 < 市場流動性と金融危機 >

先進各国の異常とも思える低金利政策が続き、そこから生じる過剰流動性相場について、何度か述べてきました。ちょうど一年前にも中央銀行の金融緩和政策と出口戦略の難しさについて、このコラムでも(第201回 中央銀行のトラウマと過剰流動性相場の後半戦)触れています。2014年末には、日本銀 […]

第181回  < 金融緩和の出口戦略について >

日米欧の金融緩和による景気刺激政策が続く中、景気回復の芽が最初に見えている米国では、現時点での金融政策の転換点、すなわち緩和的な金融政策の解除が議論の焦点になりつつあります。5月22日にはバーナンキFRB議長による経済委員会での証言が行なわれましたが、これまでの発言内容と大きく変 […]

第170回  < 金融緩和の大合唱下の中央銀行の気概 >

今年も12月となり、残すところ後僅かになりました。次回のコラムでは今年の投資環境について振り返りたいと思いますが、今回は、昨今の日欧米で吹き荒れている各国政府と中央銀行による金融緩和の趨勢について少し考えて見たいと思います。本コラムでは、これまでも折に触れて、日本のデフレや低金利 […]