白木信一郎の「投資運用苦楽」

第130回 < 当社合併に関してのご報告 >

今回は、先日2月1日付に実施いたしました当社の合併についてご報告申し上げたいと思います。当社は、ヘッジファンドやプライベートエクイティファンドに投資を行うファンド・オブ・ファンズ型の運用を行ってきました。これに加え、これまでコラムで折に触れてお話してきた、商品投資を可能にするため、国内独立系商品投資顧問会社である、「あすかコモディティ・インベストメンツ株式会社」と合併いたしました。

同社は、「三井物産」と同社株主でもある国内独立系運用会社「あすかアセットマネジメント」との合弁会社として2005年10月に発足した後、経営陣によるバイアウトを経て、国内有数の商品投資顧問会社として、主に米国機関投資家、国内年金基金の資金を運用してきました。この合併を機会に、当社マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ(MAI)で従来の運用を引継ぐとともに、近年運用対象として重要性を増している商品投資を活用した運用が可能になりました。

当社は、2004年10月の設立以来、約6年半の間に、ファンド・オブ・ファンズを中心としたオルタナティブ投資商品を幾つか設定し、運用させていただいています。合併後の総運用資産は約330億円となり、役職員数が18名となりました。未だに小さな運用会社ですが、まがりなりにも資産運用会社としての体裁を整えてくることができたのは、ひとえに、ご投資家の皆様、関係者の皆様のご支援の賜物とたいへん感謝しております。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

今回の合併までの道のりとして、当社の6年半の経緯を簡単にご説明したいと思います。設立時は、オフィスらしいオフィスもなく、3名でマネックス・グループの空いているスペースを間借りしていました。2005年に入り、最初のファンドとなるアジア フォーカス設定の目処が立ったところで若干陣容を拡大しましたが、それでも4-5名程度のものでした。2006年にようやく今の原型らしいチームが出来上がり、2006年4月に当時の代表取締役社長として水田さんをお迎えできたことで、対外的にも多少は会社としてのご説明をできる状態となりました。

2005年7月に最初に設立したファンドの運用実績が5年半を迎え、2006年12月に公募ファンドとしては第2弾となる、プレミアム・ハイブリッド 2006の運用を開始してから4年以上が経過しました。その後、複数の個人向けのオルタナティブ投資ファンドの設定、運用を行ってまいりましたが、2010年には、みずほ信託銀行のご協力を頂戴して、年金基金の投資家の皆様向けの運用をスタートさせることができました。

2010年半ば以降、次なる会社の飛躍に向け、マネックス・グループ、あすかアセットマネジメントという当社株主の皆様と議論を重ねてきました。前提となることは、投資家の皆様に安心して投資を続けていただくこと、そのためにも安定した運用成績を積み重ねていくことが当社の発展につながるという点です。その上で、オルタナティブ投資に特化するアジアでもユニークな運用会社として、投資家の皆様にご興味を持っていただける、また、長期資産形成の一助になる商品ラインナップをご提供すること。新商品をご提供するための会社としての機能強化と、安定した会社の基盤となる運用資産の増強を行うことが重要だと認識しています。

この合併を契機に、旧あすかコモディティ・インベストメンツのメンバーを経営陣に加え、また、私も2月1日以降、代表取締役に就任し、当社の経営、運用に一層の責任を持つこととなりました。新体制のもと、当社の運用能力の向上を目指すとともに、新しい商品ラインアップの拡充を通じて投資家の皆様のご期待に応えるべく、社員一同、精進をしてまいります。今後とも、皆様からのご指導、ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。